化粧品を使っている時に、赤みや痒みなどの荒れで悩んだ経験がある人は多いと思います。
この赤みや痒みなどは、アレルギーが関係している場合があります。
本記事では、化粧品成分でアレルギーが起こる原因を説明しつつ、肌への刺激が少ない美容成分をご紹介します。
敏感肌や季節の変わり目で肌が荒れやすい方は、ぜひ読んでみてください。
<目次>
2, 化粧品成分でアレルギーを引き起こしやすい成分の特徴
2-1, 刺激が強めの成分が入っている
2-2, 添加物が多い化粧品
3, 化粧品成分でアレルギーが起こった時の対処法
3-1, 使用を中止して直ちに洗い流す
3-2, 皮膚科を受診する
4, 化粧品成分でアレルギーを予防するための方法
4-1, 肌に優しい成分を選ぶ
4-2, 肌に優しい成分1.セラミド
4-3, 肌に優しい成分2.コラーゲン
4-4, 肌に優しい成分3.ヒアルロン酸
4-5, 肌に優しい成分4.ナイアシンアミド
4-6, 肌に優しい成分5.CICA
4-7, 肌のコンディションに合わせて化粧品を使い分ける
4-8, テスト済み表記がされている化粧品を選ぶ
4-9, 添加物の有無・配合量をチェックする
化粧品成分のアレルギーとは?
化粧品成分のアレルギーとは、化粧品成分に含まれる何等かの成分が体に合わず、化粧品成分を「異物」とみなして排除しようとする働きをいいます。
多くの場合、「接触性皮膚炎」と呼ばれることが多く、化粧品をつけた直後は何ともなくても、時間の経過とともにアレルギー症状が出るのが特徴です。
そして、化粧品成分のアレルギーは、もともと体に合わない時に起こる場合と肌のバリア機能が低下している時に起こる場合があります。
化粧品成分でアレルギーを引き起こしやすい成分の特徴
化粧品成分はものすごく膨大な成分があり、一体自分はどの成分を肌につけるとアレルギー症状を起こすのか分からないことも多いはず。
アレルギーが出やすい化粧品には、
・刺激が強めの成分が入っているもの
・添加物が多い化粧品
以上の2点が特徴となる化粧品に出やすいです。
詳しく説明していきます。
刺激が強めの成分が入っている
化粧品の中に含まれる美容成分と言えば、肌に良いアプローチをするために含まれている成分ですが、刺激が強めの成分もあることを覚えておきましょう。
例えば、美白成分は化粧品を選ぶ時に含まれていてほしい美容成分の一つですね。
でも、美白成分と言っても様々な種類があり、使用方法をきちんと守らないと肌が荒れてしまう成分もあります。
自分が美肌になるためにはどんな美容成分が必要で、その美容成分を肌につけるとどのくらいの割合でアレルギー反応が起きやすいのか、事前に調べておくことをおすすめします。
添加物が多い化粧品
化粧品の中には、着色料や香料、パラベン、アルコールなどの添加物が含まれていることがよくあります。
このような添加物は、肌に付着すると炎症を起こす可能性があるため、出来るだけ添加物が少ない化粧品を選ぶことでアレルギー反応を置きにくくします。
特にアルコールが含まれている化粧品はアレルギー症状が出やすいので気を付けたいですね。
※肌に合わない成分は人それぞれ
刺激が強めの成分・添加物などは、確かにアレルギー症状を起こしやすい成分です。
しかし、人によってアレルギー症状が出る成分は違うことも把握しておく必要があります。
「この成分を使用したら、絶対にアレルギー症状が出る!」
「この人でアレルギー症状が出たから、きっと私も肌に合わないだろう」
このように思っていると、自分の肌なら使えるはずの美容成分まで使うチャンスを失ってしまいます。
つまり、アレルギーが気になる人はまず自分の肌と向き合って、合う・合わないを判断することが大切です。
化粧品成分でアレルギーが起こった時の対処法
化粧品成分でアレルギー症状が起こってしまった時には、下記の方法で対処してください。
・使用を中止して直ちに洗い流す
・皮膚科を受診する
アレルギー症状が出てしまった時は、そのまま放置しないようにしてください。
また、アレルギー症状が出た時に使用していた化粧品にはどのような成分が含まれているのかチェックしておくと良いです。
使用を中止して直ちに洗い流す
肌に赤みや痒みなどのアレルギー症状が出た時は、使用を中止しましょう。
そして、化粧品をつけた所を丁寧に優しく洗い流し、これ以上アレルギー成分が肌に浸透していかないようにします。
化粧品の中には、「好転反応」と言って肌が良い状態に生まれ変わる時に一時的にアレルギー症状のような肌荒れが出ることもありますが、好転反応の場合はいつまでも肌荒れが続くことはありません。
肌の内側に潜んでいたニキビなどの毒素が排出されてしまえば、綺麗になっていきます。
「もしかしたら好転反応かもしれない」と思う時は、使用量を通常よりも少なくしながら様子を見るようにしてくださいね。
ただし、いきなり肌が真っ赤になったり痛みを伴うようなほてりや痒みを覚えた時はアレルギーの可能性が高いので、これ以上使用しないことをおすすめします。
皮膚科を受診する
アレルギー成分を洗い流して使用を中止しても、全く症状が治まらない時も稀にあります。
このようにアレルギー症状が治まらない時は、かかりつけの皮膚科を受診することをおすすめします。
かかりつけの皮膚科を受診する時には、どのような化粧品を使ったら肌が荒れてしまったのかを伝えましょう。
また、皮膚科によってはパッチテストを実施してくれることもあります。
「よくアレルギー症状が出るから、何の成分が合わないのか調べたい」と思った時には、皮膚科の医師に相談してみると良いでしょう。
化粧品成分でアレルギーを予防するための方法
化粧品成分でアレルギーを予防するために出来る方法は4つあります。
・肌に優しい成分を選ぶ
・肌のコンディションに合わせて化粧品を使い分ける
・テスト済み表記がされている化粧品を選ぶ
・添加物の有無・配合量をチェックする
アレルギー症状が何度も出てしまうと、肌がきれいになりにくくなることも。
そうならないためにも、上記4つはしっかりチェックしていきたいですね。
肌に優しい成分を選ぶ
化粧品の中に含まれている美容成分には、肌にあまり刺激を感じさせない優しい成分もあります。
このような優しい成分入りの化粧品を選ぶことで、肌が荒れやすい人でもグンと簡単に美肌に近づくことができます。
肌に低刺激の美容成分は色々ありますが、多くの人が「使いやすい」と答えている成分をあげてみました。
肌に優しい成分1.セラミド
セラミドには、天然セラミドや合成セラミド、ヒト型セラミドなど色々な種類があります。
保湿力に定評がある美容成分なのですが、どうして肌に優しいのかというとセラミドはもともと私たちの肌に備わっている潤い成分だからです。
そのため、親和性が高く子供でも使いやすい潤い成分としてドラッグストアなどの市販店でも数多く取り扱われています。
セラミドで期待できる効果は、乾燥肌を予防したり改善へと導く効果です。
浸透力が高く、インナードライもケアしやすいため極度の乾燥で悩んでいる方はチェックしてみると良いですね。
肌に優しい成分2.コラーゲン
コラーゲンもセラミドと同じく、人間が生まれた時から持っている潤い成分の一つです。
コラーゲンはとても潤い成分として有名ですが、セラミドとの違いは「粒子の大きさ」です。
セラミドは粒子が比較的小さいため浸透力が高く肌の奥まで入り込みますが、コラーゲンは粒子が大きいため肌表面にとどまります。
つまり、肌の表面を強化して外敵刺激から守りやすくしてくれるのがコラーゲンだということ。
ただ、最近はコラーゲンの浸透力をアップさせる加水分解コラーゲンがよく使われるようになりました。
そのため、昔よりもコラーゲンは肌に入りやすくなっています。
肌に優しい成分3.ヒアルロン酸
ヒアルロン酸も人間が元から持っている潤い成分の一つ。
セラミド・コラーゲン・ヒアルロン酸は三大潤い成分とも言われる成分なので、お肌に抵抗なく使える人が多いです。
ヒアルロン酸の特徴は、何と言っても保水効果が高い所。
1滴のヒアルロン酸で6Lもの水を抱え込むことができることは有名な話ですね。
そしてヒアルロン酸も加水分解ヒアルロン酸という浸透力を高めた成分があります。
このような加水分解されている成分を選ぶことで、より内側からふっくらした肌が目指せます。
肌に優しい成分4.ナイアシンアミド
ナイアシンアミドは30代、40代のエイジングサインが気になる女性が使用したい成分。
潤い効果・美白効果・ハリをアップさせる効果・シワ改善効果などなど、様々な効果が期待できる魅力的な成分です。
これだけの効果が期待できるとさぞかし副作用が気になる所ですが、ナイアシンアミドは低刺激で副作用が起きない人が多いことで有名な成分。
そのため、最近のスキンケアの中にはよく含まれています。
肌に優しい成分5.CICA
CICAは別名「皮膚再生アイテム」なんて呼ばれるエイジングケアに最適な成分です。
ツボクサエキスと呼ばれる植物から抽出される成分で、一時期韓国でとても話題になりました。
CICAはとても安全性が高いとされており、アレルギーテストを実施しても実際に副作用が起きる人は0.018〜0.5%程度と言われています。
それぐらい副作用の心配が少ないので、安心してエイジングケアとして使えます。
※全ての人に合うという保証はない
今回ご紹介した成分は、安全性が高いと言われている成分であり、副作用が出ないと保証されているわけではありません。
例えば、CICAも稀にアレルギー反応が出る人もいることが分かっています。
全ての人に合うというわけではないことを覚えておきましょう。
肌のコンディションに合わせて化粧品を使い分ける
私たちの肌は温度や湿度、体調などの変化により揺らぐことが多いです。
例えば、湿度が低くなれば乾燥肌寄りの肌質に変化していきますし、ストレスが溜まったり睡眠不足が続くと肌のターンオーバーも乱れがちになります。
中でも一番気を付けたいのが季節の変わり目です。
季節の変わり目は肌トラブルが起きやすいもので、特に夏から秋にかけて季節が移行する時や花粉の季節に入る時は、肌トラブルが起きやすくなるものです。
このような肌トラブルを回避するためには、肌のコンディションを見極めて、その都度、肌質に合う化粧品を選ぶことが大切です。
「そのままの化粧品を使い続けたい」という時には、通常のスキンケアとプラスαして何か使用してみると良いでしょう。
では、プラスαには何があるか?というと、
化粧水の前にはブースターを使って浸透力をアップさせてみたり、スペシャルケアとして使えるアイテムを週2.3回取り入れてみたりします。
これだけでも、肌のコンディションが乱れにくくなります。
テスト済み表記がされている化粧品を選ぶ
化粧品の中には、市販店や通販として売り出す前に第三者機関を通してアレルギーテストを実施している商品があります。
皮膚に異常が出ないことを確認してから売り出してくれる商品を選べば、より安全な化粧品を購入することが出来るはずですよね。
もしテスト済みかどうか分からない場合は、お店の人や通販会社の人に確認をしてみると教えてもらえるはずですよ。
添加物の有無・配合量をチェックする
肌に刺激を与えやすい成分として添加物があることは先ほどお伝えしました。
肌に刺激を与えないためには、添加物が使われているかどうかを確認してから購入することも大切です。
では、添加物はどうやって確認するのか?
結論から言うと、添加物の量は全成分をチェックすれば全て確認することができます。
全成分で添加物をチェックする方法は、左端から順番に成分を確認していきましょう。
成分は配合量が多いものほど上段に表示されています。
配合量が1%以下になると、順不同で書かれていますが、上から3段目くらいの成分まではしっかりとチェックしておくことで、添加物が多く含まれているかどうかが判断しやすくなります。
また、「無添加」「添加物フリー」などと書かれている化粧品を意識して購入することも大切です。
無添加や添加物フリーと紹介してある化粧品は、必要最低限の添加物しか含まれていないことが多いです。
まとめ
化粧品成分でアレルギーが起こるということは、肌が化粧品成分の何かを異物だとみなし、その成分を排除しようとしていることが原因でした。
もしもアレルギー症状のような赤みや痒みなどが起こった場合は、使用をすぐに中止して、肌につけた部分を洗い流すようにしてください。
それでも肌が治らない場合は、かかりつけ医に相談して、肌を落ち着かせてくださいね。
最後に、アレルギー症状が出にくい成分をまとめてみました。
「セラミド・コラーゲン・ヒアルロン酸・ナイアシンアミド・CICA」
エイジングケアをしたい方は、ナイアシンアミドやCICAが含まれている化粧品を意識しながら手に取ってみることをおすすめします。
そして、潤い成分をしっかり肌に与えてバリア機能を高める努力をすることが、肌荒れを防ぐためのコツです!
ぜひ実践してみてくださいね!