Update.2022.11.28

ニキビがつらい…。赤ニキビって一体何者?その正体を詳しく丁寧に解説!

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赤ニキビ、痛くて痒くてとっても辛いですよね。色々な方法を試してみても、変わらない。こんな経験もあるのではないでしょうか。今回はそんな赤ニキビの正体を根本的な原因から探り、しっかりと症状について理解を深めた上で、治療へ繋がる有効成分をご紹介していきます。

 

目次

1.ニキビを正しく知ろう
1-1.ニキビって?
1-2.ニキビの原因
1-3.ニキビの種類と経過
1-4.ニキビのできる時期
1-5ニキビのできる場所

2.赤ニキビの防ぎ方
2-1.スキンケア
2-2.生活習慣

3.赤ニキビが出来てしまったら?

4.まとめ



1.ニキビを正しく知ろう

皆さん、「ニキビ」って知っていますか?「もちろん!」という声が返って来そうですが、ニキビは誰もが知っているだけでなく、悩ませられる症状の一つと言っても過言ではないでしょう。少なくとも、この記事に目を通してくださっている読者の皆さんは、今まさにニキビに悩まされている方がほとんどでしょう。

ここで、質問を変えてみます。皆さん、ニキビの「でき方やその原因」ってご存じですか?今度は「なんとなく…?」と言った声が聞こえてきそうですね。そうなんです。ニキビについては知っていても、その根本的原因はあまり理解されていないことが多いのです。

この記事では、ニキビについて正しい知識を身につけ、正しい方法で治療が進められるような内容をお伝えしていきます。

 

1-1.ニキビって?

早速ですが、ニキビの正体を探っていきましょう。

私たちがニキビと呼んでいるものは、実は尋常性痤(じんじょうせいざそう)という皮膚の病気(​​慢性炎症性疾患)なのです。顔だけでなく、胸や背中などにもよくできるプツプツであるニキビは、毛穴が詰まって中で炎症が起きている状態になっています。

 

1-2.ニキビの原因

ニキビの大きな原因は以下の3つがあります。これらが揃ってしまうと、ニキビができやすい環境が整ってしまうことになります。

 

1.毛穴の詰まり(角化)

2.皮脂の過剰な分泌

3.ニキビ菌(アクネ菌)の増殖

毛穴の奥には皮脂を分泌する皮脂腺が備わっています。健康な場合は、皮脂は毛穴を通って肌の表面へと排出され、肌のうるおいを守る働きをします。

ところが、皮脂の分泌が多かったり古くなった角質などで毛穴が詰まると、本来外に出ていくはずの皮脂が中に閉じ込められ、どんどん溜まっていってしまいます。この状態を面皰(めんぽう)と呼びます。面皰の中は酸素が少なく、皮脂を栄養とするアクネ菌(Propionibacterium acnesプロピオニバクテリウム アクネスや細菌が増えやすい環境にあります。実はアクネ菌はどんな毛穴にもいる常在菌ですが、数が増えると炎症を起こしてニキビを引き起こしてしまうのです。

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1-3.ニキビの種類と経過 

・白ニキビ(皮脂が毛穴に詰まった状態)

白ニキビとはニキビの比較的初期の症状のことを言います。皮脂が毛穴につまった状態で、小さな白い点に見えますが、痛みは感じないので見逃してしまうことも多くあります。この時点で早めに正しいスキンケアをすることができれば、悪化を防ぐことができます。

 

・​​黒ニキビ(毛穴に詰まった皮脂が酸化で黒ずんだ状態)

皮脂や古い角質によって毛穴がどんどん詰まってくると、皮脂の固まりができます。そうして毛穴が開き、皮脂の固まりが酸化することで黒く見える状態を黒ニキビと言います。白ニキビ同様、炎症しておらず痛みはありませんが、悪化してしまう恐れがあります。

 

・赤ニキビ(炎症が始まった状態)

赤ニキビは、白ニキビや黒ニキビでの毛穴の詰まりが悪化して炎症を起こしてしまった状態を言います。炎症を起こしているため痛みを伴い、見た目も赤く腫れ、熱を持つこともあり痛々しく見えます。痛みを伴うようになったこの段階でニキビだと気づく人が多く、多くの人の悩みの症状とも言えます。

 

・黄ニキビ(菌の死骸が膿となった状態)

黄ニキビは、 赤ニキビがさらに悪化して炎症が激しくなった、にきびの最終段階です。黄色い膿が見えるため黄ニキビと呼ばれています。赤ニキビの状態から毛穴の壁が壊れ、皮脂や角質などの内容物が周囲に漏れ出した状態です。黄ニキビの状態だと、炎症はさらに深い真皮層(しんぴそう)にまで達してしまうため、​炎症が治まった後も、ニキビ跡やへこみができたり、シミのように色素沈着してしまったりします。真皮細胞は、一度壊れてしまうと再生するのに時間がかかったり、再生自体が難しい場合もあるため、ニキビ跡ができてしまうと、元の肌に戻すことが難しいと言われています。



1-4.ニキビのできる時期

 

・思春期ニキビ

ニキビが出始めたのはいつ頃だったでしょうか?小学校高学年、中学生、高校生…。いずれにしても10代、思春期だったという方が多いのではないでしょうか。実は、思春期にニキビが出やすいのには理由があるのです。思春期と呼ばれる10代の頃には、皮脂が過剰に分泌され初めています。それにより、毛穴が詰まりやすくなることでニキビが出来てしまうのです。

 

・大人ニキビ

一方大人ニキビと呼ばれるのは、20代以降にできるニキビで、化粧品や古い角質の毛穴詰まりが主な原因ですが、ストレスや生活習慣、ホルモンバランスの乱れといった内的原因もあります。やはり20代にもなると社会に出始めてストレスを感じやすくなったり、お化粧をする機会も圧倒的に増えますよね。こうして大人ニキビが出来やすくなってしまうのです。よって、心身合わせたケアが重要です。


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1-5.ニキビのできる場所

ここまで説明してきたように、ニキビは毛穴にできるものです。よって顔だけでなく、全身の毛穴のある場所にできるといえるのです。その中でも特に、皮脂をつくり出す皮脂腺が多い部分ができやすい傾向にあります。

たとえば顔だったら額や鼻、あごにかけてのTゾーンが皮脂分泌が特に多く、出来やすい場所です。

顔以外の場所だと、背中の上部やデコルテなどが皮脂の多い部分です。顔と同じメカニズムで過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まり、それが炎症を起こし赤ニキビができます。また、顔にはない原因ですが、身体だと衣類のこすれやムレなどが起こることも一因となり得ます。

同じように、生え際などの頭皮にもできることがあります。



2.赤ニキビの防ぎ方

 

この章ではニキビを作らないためにはどうしたらいいのか、についてお話ししていきます。炎症を伴うニキビであり多くの人がニキビだと気づく段階という点から、ここからは「赤ニキビ」に焦点を当ててご説明します。

2-1.スキンケア

正しいスキンケアはニキビの予防にも、軽いニキビへのセルフケアにもなります。意識して実践してみましょう。

・正しい洗顔

1日2回の洗顔の際には、刺激の少ないせっけんや洗顔剤をよく泡立て、ゴシゴシとこすらないように、泡でやさしくマッサージして洗いましょう。ぬるま湯でしっかりと洗い流すことが大事です。洗い残しはニキビの原因にもなります。清潔なタオルで肌をやさしく押さえるようにして水分をとったあと、すぐに化粧水などを使い保湿しましょう。しっかりと保湿されて肌が潤っていれば、角質層が柔らかくなり、毛穴も詰まりにくくなります。ニキビ予防をより効果的にするためにも、洗顔後はすぐに保湿することを心掛けましょう。

 

・皮膚に刺激を与えない

肌に髪が当たっていたりすると、皮膚への刺激が多くなりニキビが悪化しやすくなります。家にいる間は髪を結ったり前髪を上げたりして、髪が肌に触れないようにしましょう。また、ひげ剃りやカミソリ、タオル、枕カバー、シーツなど、肌に直接ふれるものはこまめに取り換え、常に清潔な状態を保つよう心掛けましょう。

 

・乾燥を防ぐ

室内が乾燥すると、皮膚も乾燥してバリア機能が低下してしまいます。とくに冬の乾燥しやすい季節は、加湿器を利用して室内の湿度を高めに保ちましょう。

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2-2.生活習慣

・​​十分に睡眠をとる

肌は、睡眠中に活発に細胞分裂を行います。また、皮膚の回復を助ける成長ホルモンは、夜寝ているあいだに分泌されるため、睡眠不足になると肌のターンオーバーが妨げられてしまいます。朝起きたら太陽を浴びて体内時計をリセットし、夜の自然な眠りにつなげましょう。

 

栄養バランスのとれた食事を心がける
朝食を抜いたり、過度なダイエットで偏った食生活は、ニキビを引き起こす原因となります。以下の肌に良いとされている食材を積極的にとりながら、バランスのよい食事を1日3回、規則正しくとりましょう。

 

【肌に良い食材】

 

・たんぱく質(肌の材料となる)

…肉、魚、卵、大豆・大豆製品、牛乳・乳製品

 

ビタミンA肌のターンオーバーを整える)

…ニンジンやかぼちゃなどの緑黄色野菜、チーズ、卵

 

・ビタミンB1ストレスによる肌のバリア機能の低下を防ぐ)

…豚肉、うなぎ、たらこ、玄米、豆類

 

・ビタミンB2,B6肌の新陳代謝を促し皮脂量をコントロールする)

…鶏レバー、卵、うなぎ、納豆、ブロッコリー、マグロ、カツオ、サケ、バナナ、にんにく

 

・ビタミンC(肌の調子を整える)

…アセロラ、赤ピーマン、芽キャベツ、ブロッコリー、柑橘系

 

・ビタミンE血行を促進して肌荒れの解消を助ける)

…かぼちゃ、うなぎ、サーモン、たらこ

 

・食物繊維(便秘の改善に役立つ)

…穀物、イモ類、豆類、野菜・果物、海藻類、きのこ類



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3.ニキビができてしまったら?

こんなに気をつけてたのに…と、いつできるか分からないのがニキビですよね。この章では、ニキビができてしまった後のケアについてお話ししていきます。出来る限り早く、そして確実に治すためにも、注意したいポイントです。

 

3-1.スキンケア

ニキビを改善していくためには、保湿のスキンケアによってにきびの原因となる「アクネ菌」「皮脂」「毛穴のつまり」にアプローチし、ニキビのできにくい肌環境に整えることが大切です。

今回はニキビの改善、そして美肌作りへの鍵となる有効成分についてご紹介していきます。

ニキビで悩んでいるときの化粧品選びの参考にしてみてくださいね。



抗炎症・殺菌成分

・グリチルリチン酸:抗炎症作用を持つ、赤ニキビに効果的な成分。肌荒れを抑える効果があり、医薬部外品の薬用化粧水によく使用される

・アラントイン:抗炎症作用、皮膚を滑らかにする作用を持つ成分。表皮組織を形成し傷を治癒する。医薬部外品の薬用化粧水によく使用される

・イオウ:殺菌効果・皮脂の分泌抑制。肌の角質を柔軟にし、皮脂が角栓に詰まるのを防ぐ

 

保湿成分

・セラミド :表皮の角質層の中にある「保湿因子」のひとつ。肌の水分を保持し、バリア機能の正常化を手助けする

・コラーゲン:肌に潤いや弾力を与え、バリア機能を助ける成分。肌を支えながらハリを生み出す

・ヒアルロン酸:肌に潤いや弾力を与え、バリア機能を助ける成分。肌の表面の保湿力を高め、水分量を保つ。

・アミノ酸:肌の水分を保持し、バリア機能を助ける成分。角質の状態を整え、ターンオーバーを正常化する。

 

ビタミン系

・ビタミンC:皮脂の抑制・毛穴の引き締め、肌のコラーゲンを合成し、肌荒れを防ぐ

・ビタミンA:ターンオーバーの正常化を助ける成分、抵抗力を高める

・ビタミンB6:皮脂分泌をコントロールする成分、ターンオーバーを促す作用がある

・ビタミンE:肌の免疫機能を高め、老化を食い止める成分、バリア機能の1つである皮脂膜を安定させる

 

その他

・グリコール酸 :ターンオーバー正常化・角質除去に効果的な成分、肌のくすみやざらつにを緩和する

・トラネキサム酸:メラニンの生成を抑制し色素沈着予防・抗炎症効果がある、炎症を抑える

 

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3-2.生活習慣

前章でご説明した、ニキビ予防をするための生活習慣を維持しつつ、プラスで取り組めることをいくつかご紹介いたします。

 

・糖分の多い食べ物や動物性脂肪の多い食べ物を避ける

これらの食べ物は、皮脂の成分であるTG(トリグリセリド)を増やす可能性があります。ニキビができ、皮脂の過剰分泌に悩んでいる方は、控えめにした方がいいでしょう。

 

・水をたくさん飲む

ニキビができた肌は角栓や皮脂などの老廃物が溜まっている状態です。水をたくさん飲んでデトックスをすることにより、肌のターンオーバーを促進し、肌が綺麗なるという効果を得られることを期待できます。

 

・ストレスを解消する

初めにお伝えしたように、ニキビができるのには、ストレスなどの内的要因があります。睡眠をたくさん取るのはもちろんですが、自分の好きなことをめいいっぱいして、リラックスするのもニキビ改善のための大きなステップと言えるでしょう。

 

4. まとめ

いかがでしたでしょうか。誰もが一度は経験する悩みの種、ニキビ。症状を正しく理解することでより効果的に治す近道にも繋がります。ご自身のスキンケアや生活習慣を一度見直して、着実に予防・治療していきましょう。

より詳しいニキビの治し方につきましては、こちらの記事を参考にしてみてください。

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