敏感肌とは、お肌がデリケートな肌質のことと認識されていました。しかし、環境や生活が一変した現代では、誰もが起こりうる肌トラブルの一つとなっています。今は健康なお肌でも、いつ誰が敏感肌になるかわかりません。万が一、敏感な状態になったとしても、対処法がわからないと慌ててしまうので、今回は敏感肌とは一体どんな状態のお肌なのか?敏感肌になってしまった時の対処法やスキンケアを後紹介していきますね。
<目次>
1.敏感肌とは?
2.敏感肌の原因
2-1.水分不足、乾燥からくるバリア機能低下
2-2.外的刺激による摩擦
2-3.気温差
3.敏感肌の症状
4.敏感肌だと思った時の応急処置方法
4-1.とにかく冷やす
4-2.刺激を控える
4-3.化粧水でパックをして水分補給をする
5.敏感肌の正しいスキンケア
5-1.刺激を控えた最低限のケア
5-2.水分補給は過剰なほどに
5-3.お風呂での洗顔は最後に行い、化粧水はつっぱる前ににつけること
6.敏感肌のNGスキンケア
6-1.お湯で洗うこと
6-2.脂分の多い物を使いすぎないこと
6-3.すっぴんでの外出
7.まとめ
1.敏感肌とは?
敏感肌とは、保護する機能が低下したお肌の状態のことを言います。本来、お肌は汗と脂を分泌して自らお肌を守る働きをしています。理想は、水分が多めで、脂分が少なめで、バランスが取れている状態です。
しかし、現代の環境やスキンケアなどで本来のお肌のバリア機能は低下しやすくなり、少しの刺激に弱いお肌の状態になって異しまいます。元々水分を維持する力が弱い肌質の人は敏感な状態になりやすいです。元々、脂っぽい肌質や普通肌の人でも何かのきっかけで敏感肌になってしまうこともあります。
2.敏感肌の原因
元々が乾燥肌や水分不足気味の肌質の人は敏感肌になりやすいですが、誰でも敏感肌になる可能性があります。まず最初に、敏感肌になってしまう原因からお伝えしていきます。
2-1.水分不足、乾燥からくるバリア機能低下
敏感肌になってしまう一番の原因は、水分不足と乾燥です。本来お肌は、汗と皮脂が混ざり合ってお肌を保護する「皮脂膜」という膜を形成しています。水分が不足したり乾燥が進むことで、この「皮脂膜」が形成されにくくなり、少しの刺激にも弱い敏感な状態になってしまいます。水分が不足していると自覚する時には、もう既に水分不足や乾燥はかなり進行してしまっている状態です。お肌の乾燥が気になっている人は、今は敏感肌ではなくても、進行すると敏感肌になってしまう可能性があるので敏感肌予備軍と言えます。
2-2.外的刺激による摩擦
顔のお肌は身体の中でも一番皮膚が薄く、0.02ミリとも言われています。その薄いお肌の一番外側で、外からの刺激からお肌を守ってくれているのが「皮脂膜」です。少しの刺激でもすぐに壊れてしまうので、ゴシゴシ洗顔をしたりメイクで過度な刺激が加わることでも敏感になってしまう可能性があります。自分でゴシゴシ洗っている自覚がない人も、知らず知らずのうちに自分で刺激を与えてしまってる可能性があるので要注意です。
2-3.気温差
夏や冬は特に外と室内の温度差が激しいです。お肌は4度の差があると耐えられないと言います。特に冬は冷たい空気の外気に晒された状態から、暖かい室内に入り急激に気温差が生じると赤みやほてりが一気に出る場合があります。
お肌が自らを守ってくれている状態ですが、刺激を受けている状態です。その後、保護するケアをしっかりしないと敏感肌になっていきます。気温差は自分では防げないことですが、気温差が刺激になっても負けないお肌づくりをしておくことが大切です。
3.敏感肌の症状
次に、敏感肌とはどんな状態のお肌なのかをお伝えしていきます。一言に敏感肌と言っても程度に差があり、軽い状態から進行してしまっている状態まであるので参考にしてください。
1.赤み
敏感肌の症状として起きやすいのが赤みです。元々、色が白く、皮膚が薄い肌質の人は赤みが出やすい傾向にあります。赤みの程度にもよりますが、ヒリヒリしたり痒みがなければ比較的すぐに治ります。真っ赤になり、ヒリヒリする、痛みや痒みがあるなどの状態になっていたら注意が必要です。
2.ヒリヒリ
赤みがあり、ヒリヒリし出したら敏感な状態が進行している状態です。バリア機能が壊れ、少しの刺激にも弱い状態です。通常の洗顔や日常生活、メイクでさえも刺激になっている可能性が高いので、いつも以上に気を使ってケアをする必要があります。
3.痒み
痒みが出ている状態も、バリア機能がかなり弱っている状態と言えます。守る機能が弱っている状態なので、通常なら跳ね返せる埃や花粉などの刺激が通過してしまいます。そこから痒みが出てしまうので、痒くて掻きむしってしまうと、さらにバリア機能は低下し、悪循環に陥ってしまいます。
4.敏感肌だと思った時の応急処置方法
元々が乾燥肌や敏感肌ではなくても、水分不足などが原因で誰もが敏感肌になってしまう可能性があります。いつもと違うお肌の状態になると、焦ってしまいどうしたら良いかわからないものです。次は、もしお肌が敏感な状態になってしまった時、どんな対処をしたら良いかをお伝えしていきます。
4-1.とにかく冷やす
敏感肌になる時は、赤みや痒み、ヒリヒリという状態になっています。どれか一つの症状かもしれないし、全ての症状が起こる可能性もあります。その全てに共通して対応できるのが、「冷やす」ことです。鎮静することで赤み、痒み、ヒリヒリが治るので、まずは何はともあれ冷やしてください。水で絞ったタオルかコットンを乗せて置くだけで十分な効果が得られます。
4-2.刺激を控える
次に気をつけることは刺激を控えることです。皮膚本来の薄さよりも、さらに薄くバリア機能が失われている状態なので、本の少しのことが刺激になってしまいます。洗顔、拭き取り、メイクなど日頃普通に行っていることもヒリヒリしてしまう可能性があるので、顔に触れる物は全て優しく行うように意識しましょう。洗顔後の顔を拭くタオルは、一度濡らして優しく絞り、柔らかくしておくのもおすすめです。
4-3.化粧水でパックをして水分補給をする
敏感肌になっている原因は水分不足と乾燥なので、まずは水分を与えてあげることが大切です。乳液やクリームでのパックではなく、普段使っている化粧水でパックをすることがおすすめです。コットンに化粧水を多めにに出して、赤みやヒリヒリ感のある部分に10分程度おいておくだけですが、鎮静もでき効果的です。時間を置き過ぎないことに注意することと、普段使っている化粧水も染みるようならやめておきましょう。
5.敏感肌の正しいスキンケア
次に、敏感肌の状態の時の正しいスキンケア方法をお伝えしていきます。お肌の調子が悪いと、どんなスキンケアをしたら良いのかわからないですが、敏感な状態とはいえ、毎日のスキンケアがお肌を作っています。正しくスキンケアをすることで、お肌の状態を良くしていきましょう。
5-1.刺激を控えた最低限のケア
お肌が敏感な状態の時は、普段行っているスキンケアでさえも刺激になってしまう可能性があります。とにかく摩擦を控え、最低限のシンプルケアを正しく行うのが一番です。汚れを落とすクレンジングと洗顔、水分補給の化粧水、保湿効果のある乳液、この4点を念入りにすることです。クレンジングと洗顔は、クルクルと触れるだけでも摩擦になることがるので、赤みやヒリヒリ、痒みなど何かしらの症状があるときは、乗せるだけでも充分です。少しポッピングをして洗い流しましょう。
5-2.水分補給は過剰なほどに
高保湿のクリームや、栄養価の高いスキンケアアイテムとは反対に、過剰な程に与えて欲しいのは水分です。スキンケアで言ったら化粧水です。普段使っている化粧水で良いので、2度付けしたり化粧水でのパックを頻繁にしましょう。水分は足りていないと自覚する時にはかなり水分蒸発が進んでいる状態です。敏感な状態の時は、水分も脂分も不足しています。水分を補うことで、皮脂分泌が過剰になることも防ぎます。
5-3.お風呂での洗顔は最後に行い、化粧水はつっぱる前ににつけること
夜の洗顔はお風呂で行うという人が多いと思います。その時に注意したいのが、洗う順番です。最初にクレンジングをして、頭や体を洗ってから最後に洗顔だけして出る、という人がいます。しかし、クレンジングと洗顔の時間が空いてしまうことも乾燥や敏感を加速してしまう原因になります。シャンプーやトリートメントの成分も敏感なお肌の状態の時には刺激になってしまう可能性があるので、クレンジングと洗顔は最後にセットで行いましょう。浴室に化粧水を持ち込み、浴室から出る前に化粧水だけ付けてから出るのもおすすめです。
6.敏感肌のNGスキンケア
次は、敏感肌のNGスキンケア方法をお伝えしてきます。知らず知らずのうちに逆効果のケアをしてしまっていることあるので、これはやってはいけないケアといういう事を覚えておいてください。
6-1.お湯で洗うこと
お湯で洗顔をすると、お肌に必要な皮脂を洗い流してしまいます。つっぱりや乾燥の原因になってしまうので、敏感な状態ではない通常のスキンケアでも絶対に気をつけて欲しい事です。敏感な状態の時は、さらに皮脂バランスが正常ではありません。お湯で洗顔をしてしまう事で、赤みやヒリヒリ、痒みなどの敏感なお肌の状態をさらに悪化させてしまう事になるので一番に気をつけて欲しい事だと言えます。
6-2.脂分の多い物を使いすぎないこと
乾燥や水分不足が気になっていたり、お肌が敏感な状態だと、保湿効果のある化粧品や、保護するクリームなどあれこれ良さそうなアイテムを使いたくなってしまう人がいます。しかし、敏感な状態のお肌は、栄養価の高い化粧品を受け入れる状態ではありません。例えて言うなら、風邪をひいた時や病気の時に焼肉にはいきませんよね。それと同じで、その状態にあった栄養が必要です。風邪の時にお粥を食べたりするように、敏感な状態の時には最低限のスキンケアにして、お肌が再生するのを待ちましょう。
6-3.すっぴんでの外出
敏感なお肌の時には、特にメイクはしないほうが良いと思われがちです。しかし、敏感な状態のお肌は全ての刺激に弱い状態です。通常守られているお肌の守る働きが弱っているので、紫外線、花粉、埃、排気ガスなどの外的な刺激を受けやすくなっています。過度なメイクはお肌に負担になってしまう可能性があるので保護する為にも最低限の日焼け止め、下地程度は塗って外出するようにすましょう。
使用する物も低刺激の物を選び、お肌の反応がない物を選びましょう。
7.まとめ
今回は「敏感肌」についてお伝えしてきました。乾燥肌の人口が増えている現代では、それが進行して敏感肌になってしまう可能性があります。乾燥と敏感は別の肌悩みととらわれがですが、実は原因は同じで症状の程度の違いです。誰もがなりうる可能性のある「敏感肌」なので、日頃から正しいスキンケアで強いお肌づくりをしていきましょう。