ニキビは皮脂の多い若者の肌にできるイメージがありますが、大人になってニキビに悩まされる人も少なくありません。大人になってできるニキビは、10代の頃に悩まされたニキビとは原因が異なり、多くの場合は、肌の乾燥が原因になっている場合が多いです。肌が乾燥しているのに、なぜニキビが発生するのでしょうか。今回は、乾燥肌ニキビと思春期ニキビの違いについてわかりやすく解説していきます。ニキビに悩んでいる大人の方はぜひ参考にしてください。
<目次>
1.ニキビができる原因
1-1.思春期ニキビ
1-2.乾燥肌ニキビ
2.乾燥肌ニキビと思春期ニキビの見分け方
3.乾燥肌の人に多い生活習慣
3-1.カフェインの過剰摂取
3-2.運動不足で血行が悪い
3-3.食事のバランスが悪い
3-4.暖房やエアコンの使用が多い
3-5.入浴時の湯の温度が高い
3-6.日常的に不織布タイプのマスクを付けている
4.乾燥肌ニキビと思春期ニキビの対処法の違い
4-1.思春期ニキビ
4-2.乾燥肌ニキビ
4-2-1.洗顔
4-2-2.保湿
4-2-3.十分な栄養と睡眠
5.まとめ
1.ニキビができる原因
10代の頃にできるニキビと、大人になってきてからできるニキビは、多くの場合、その原因が異なります。原因を正しく知ることが、正しい対処ができることにつながります。
1-1.思春期ニキビ
思春期ニキビともいわれる、10代の頃にできるニキビは、多くは過剰な皮脂分泌によって毛穴が詰まってしまい、そこにアクネ菌などが繁殖してしまうことが主な原因となります。
1-2.乾燥肌ニキビ
大人になってからできるニキビは、実は乾燥が原因になっていることも少なくありません。そのため、乾燥肌ニキビとも呼ばれています。
肌が乾燥すると、一定のサイクルで細胞が生まれ変わる肌のターンオーバーに乱れが生じます。その結果、古くなった角質が毛穴を塞ぎ炎症を起こしてしまいます。これが乾燥肌ニキビの主な原因です。
また、「バリア機能の低下」も肌が乾燥する原因の1つです。多くは食生活や運動などの生活習慣に疲労やストレス、睡眠不足などの要因が加わりバリア機能が低下していきます。バリア機能が低下することによって、ニキビを含め様々な肌トラブルの原因となってしまうため、バリア機能を低下させないような生活や対策が必要です。
2.乾燥肌ニキビと思春期ニキビの見分け方
ここまでで見てきたように、思春期ニキビと乾燥肌ニキビでは発生する原因が異なります。原因が異なると、発生しやすい場所も違ってきます。
■思春期ニキビの場合:額や鼻筋、小鼻の脇など、皮脂の多いTゾーン中心にできやすい
■乾燥肌ニキビの場合:頬やあごのライン、口周りなど、乾燥しやすい部分にできやすい
思春期ニキビ |
乾燥肌ニキビ |
|
年齢 |
10代 |
20代以降 |
発生しやすい場所 |
皮脂分泌の多いTゾーン (額、小鼻) |
乾燥しやすいUゾーン (頬、口周り、あご)
|
原因 |
過剰な皮脂分泌 (性ホルモンや成長ホルモンの分泌が活発になり、皮脂腺を刺激するため) |
乾燥によるターンオーバーの乱れ |
3.乾燥肌の人に多い生活習慣
ここでは、乾燥肌に焦点を当て、乾燥肌ニキビのできやすい人の生活習慣を見ていきます。
大人のニキビの多くは、乾燥肌によって引き起こされることが多いものの、仕事や家事によるストレスや日常の食生活によって引き起こされることもあります。また女性の場合は、生理周期によってもニキビが発生します。以下の項目は乾燥肌の人に多くみられる生活習慣です。ニキビに悩んでいる方は、まず自分が乾燥肌の傾向にあるかどうかチェックをしてみてください。
3-1.カフェインの過剰摂取
カフェインには体内の水分の排出を促す利尿作用があるため、肌内部の水不足を招く可能性があります。
3-2.運動不足で血行が悪い
血行不良は肌の新陳代謝を低下させるため、ターンオーバーが乱れ、バリア機能を損なうと考えられています。
3-3.食事のバランスが悪い
健やかな肌づくりに欠かせないタンパク質やビタミン類、必須脂肪酸が不足すると、乾燥肌を引き起こすといわれています。
3-4.暖房やエアコンの使用が多い
暖房やエアコンの効いた室内は、空気が乾燥しています。乾燥した空気にさらされると肌内部の水分が奪われるため、乾燥肌になりやすいです。
3-5.入浴時の湯の温度が高い
42度以上の高温のお湯は、皮脂を落とし過ぎてしまうと考えられています。
3-6.日常的に不織布タイプのマスクを付けている
不織布マスクは複数の繊維が絡み合ってできているため、肌に刺激を与えやすいです。長時間つけていると肌にダメージが蓄積され、バリア機能を低下させる可能性があります。
4.乾燥肌ニキビと思春期ニキビの対処法の違い
10代に多い思春期ニキビと、大人になってからみられる乾燥肌ニキビでは、発生に至るまでの背景が異なるため、対処法も変わってきます。
4-1.思春期ニキビ
思春期ニキビは、ホルモンの影響による皮脂の過剰分泌が原因であるため、丁寧に洗顔し、出すぎた皮脂をきれいに取り除けば、徐々にニキビは解消できます。
4-2.乾燥肌ニキビ
乾燥肌ニキビの場合、皮脂が出すぎるのは乾燥肌による潤い不足が原因なので、まず肌内部をしっかり潤し、乾燥肌を改善する必要があります。また同時に、ターンオーバーを整える必要もあります。思春期ニキビのように、単に過剰な皮脂を洗い流せば解決できるわけではないため、より丁寧なケアが必要となります。
4-2-1.洗顔
ニキビのできにくいきれいな肌を保つためには、洗顔で余分な皮脂や汚れを落とすことが大切です。しかし、力を入れてゴシゴシ洗ったり、1日に何度も洗顔したりすると必要な皮脂まで落としてしまい、逆効果となります。
肌のうるおいを守りながら洗顔するには、洗顔料をしっかり泡立て、手で肌をこすらないようやさしく洗い、ぬるま湯ですすぎましょう。熱いお湯は肌のうるおいを守っている皮脂膜まで洗い流してしまうため38度~40度のぬるま湯ですすいでください。洗顔後はタオルで軽く水分を拭き取り、すぐに保湿しましょう。
4-2-2.保湿
化粧水でうるおいを与えたら、乳液やクリームで水分が逃げないようフタをしましょう。バリア機能を回復させることで正常なターンオーバーに近づき、乾燥肌ニキビのできにくい状態にできます。
4-2-3.十分な栄養と睡眠
乾燥肌ニキビの大きな要因である乾燥を防ぐためには、肌のターンオーバーやバリア機能を健全に保つことが大切です。そのためには、スキンケアだけではなく、バランスの取れた食生活や質の良い睡眠も大切な要素です。
栄養がかたよったり、睡眠量や睡眠の質が不足すると、肌の状態にダイレクトに響いてターンオーバーの悪化やバリア機能の低下などにつながります。肉や魚、野菜、主食などをバランスよく摂ること、糖質過多にならないようにすること、毎日6~8時間の質の良い睡眠を取ることを心がけてください。
5.まとめ
乾燥肌ニキビと思春期ニキビは、発生する原因・メカニズムが全く異なります。そのため、乾燥肌ニキビの方は原因を見誤って皮脂を落とすことばかりに一生懸命になると逆効果となります。乾燥肌ニキビを改善するためにまずは普段の生活習慣から見直してみてください。適切なスキンケアと正しい生活習慣行うことで、ニキビのできにくい潤った肌になることが期待できます。この記事が参考になれば幸いです!
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