「シミ」というと老化が始まったお肌のトラブルと思いますが、現代では10代20代でもシミに悩む人が増えています。それは老化だけが原因ではなく、間違ったスキンケアや多く浴びすぎた紫外線などが原因となって出てくるからです。ではシミになってしまうのを防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?今回はシミの種類やシミができた時のスキンケア方法などについてお伝えしていきます。
目次
2.シミトラブルの原因
2-1.紫外線
2-2.ターンオーバーの乱れ
2-3.摩擦
3.シミトラブルの種類
3-1.日光黒子(にっこうこくし)
3-2.雀卵斑(じゃくらんはん)
3-3.肝斑(かんぱん)
3-4.炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)
4.シミトラブルが起きやすい肌とは?
4-1.白くて皮膚が薄い肌
4-2.赤みが出やすい肌
4-3.紫外線を吸収しやすい肌
5.シミトラブルが起きた時の対処法
5-1.紫外線対策をしっかりする
5-2.美白のスキンケアアイテムを使う
5-3.皮膚科や美容皮膚科でお薬を処方してもらう
6.シミトラブルにおすすめの化粧品
6-1.美白効果の高い成分が含まれているもの
6-2.保湿効果の高いもの
6-3.部分的にシミ予防に特化した美容液
7.シミトラブルが気になる時のスキンケア
7-1.摩擦を避ける
7-2.日焼けをしている自覚がなくても沈静や水分補給をする
7-3.パックやナイトクリームなども取り入れる
1.シミトラブルとは?
「シミトラブル」とは、紫外線や老化、摩擦による刺激が原因となりシミの原因になるメラニン色素が過剰に生成されてしまいお肌の表面に茶褐色になって現われるものです。ホルモンバランスなどが原因で肝斑(かんぱん)と言われる薄いシミが多くできる場合もあります。一度お肌の表面に出てきてしまうと消すことが難しいので、シミが出てくる前に少しでも出てくるのを遅らせるためのケアをしておくことが大切です。
2.シミトラブルの原因
最初になぜシミトラブルが起きるのかという原因をお伝えしていきます。原因がわかることで対処できるようになったり、日頃のスキンケアを意識することができます。
2-1.紫外線
一番のシミの原因として考えられるのは「紫外線」です。通常お肌は表皮の一番下にある基底層にあるメラノサイトからメラニン色素を作り出しています。このメラノサイトが活発になりメラニン色素が多く生成されることでシミができやすくなります。紫外線を浴びることでメラニン色素は過剰に生成されます。紫外線を浴びる時にチロシナーゼという色素がメラノサイトの中で生成されます。これがメラノサイトに受け渡され、紫外線から細胞を守る働きをしています。基底層にある細胞が分裂して表面に押し上げられお肌が生まれ変わり、やがて剥がれ落ちて行きますが、お肌の表面に押し上げられて来る時にメラニンも表面に浮き出て来ることでシミになります。紫外線を浴びた時に皮膚を守ろうとしてメラニン色素がたくさん生成されることで、この働きが活発になりシミになりやすくなります。
2-2.ターンオーバーの乱れ
次にシミの原因として考えられるのが「ターンオーバーの乱れ」です。お肌は通常28日周期で生まれ変わっていて、生成されたメラニン色素はお肌の表面に浮き上がって来てその後剥がれ落ちます。しかし様々な原因が重なり、過剰にメラニンが生成され、その結果本来剥がれ落ちるはずのメラニンがそのままお肌の表面に滞って色素沈着になるとシミができます。紫外線を長年浴び続けているとお肌のダメージが大きくなり、お肌の生まれ変わりが遅くなりお肌の表面にシミとなって出てきてしまいます。ストレスや生活習慣が乱れたりすることも活性酸素が多く発生し、シミの原因になります。
2-3摩擦
シミの原因として「摩擦」も考えられます。これは毎日行うクレンジングや洗顔、メイクなどの刺激が強いことが原因です。刺激を加えるように行っているつもりはなくてもゴシゴシこすってしまうクレンジングや洗顔を続けているとお肌が刺激だと思い、お肌を守ろうとします。刺激を受けたお肌はメラニンの生成を活発にします。それによってシミが増える原因になります。紫外線以外にもメラニン色素の生成を活発にするのが摩擦です。
3.シミトラブルの種類
次はシミにはどんな種類があるのかをお伝えしていきます。一言でシミといってもでき方や大きさ、色の濃さなどが変わってきます。シミは大きく分けて次の四つの種類に分けられると言われています。
3-1.日光黒子(にっこうこくし)
シミの中で一番多いのがこの日光黒子(にっこうこくし)と言われるタイプのシミです。これは茶褐色から濃褐色の色素班と言われていて、紫外線を多く浴びることが原因で起こります。お肌は紫外線をどれぐらい浴びているのかを記憶しています。度重なる紫外線の刺激により歳を重ねるごとに数が増えていきます。日光黒子以外にも老人性色素班とも言われ、年配の方に多く見られます。紫外線を多く浴びるところにはよくできるので、顔はもちろんですが顔以外にも背中や腕にできやすいと言われています。特に中年以降の世代に多く見られるシミの種類といえます。
3-2.雀卵斑(じゃくらんはん)
次にシミの種類として多く見られるのが、そばかすと言われる雀卵斑(じゃくらんはん)です。これは数ミリ以下の薄い小さい斑点が頬や鼻の周りなどに見られるものです。年齢に関係なく現れてくるので、小さい頃からそばかすが気になるという人もいます。この雀卵斑は遺伝が原因と言われています。
3-3.肝斑(かんぱん)
次に多く見られるシミの種類は肝斑(かんぱん)です。肝斑は女性に多く見られるシミの種類で、妊娠などが原因でホルモンバランスが乱れることによってできやすくなります。女性ホルモンが関係して発生すると言われていますが、紫外線を浴びることにより悪化し、増えたり濃くなったりすることがあります。肝斑は薄い褐色のものが頬骨に沿って左右対称にできるのが特徴です。30代から40代の女性に多く見られ、目の周り以外にもできます。色が薄いのでレーザー治療で改善されにくいと言われています。
3-4.炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)
最後に炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)というシミもあります。これはニキビややけど、化粧品かぶれなどが原因で肌が炎症し赤くなった跡が色素沈着となり褐色のシミになる現象です。特にニキビ跡は色素沈着してシミになりやすいと言われています。これはお肌の炎症が原因なので年齢や性別は関係なく起きます。顔以外にもできることが多く、このタイプのシミは時間とともに薄くなる場合もあります。
〈シミトラブルに効果的な成分〉
日光黒子 |
雀卵斑 |
肝斑 |
炎症後色素沈着 |
オススメ度 |
|
ビタミンC誘導体 |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
★★★★★5点 |
ナイアシンアミド |
◎ |
◯ |
◎ |
◎ |
★★★★☆4点 |
コラーゲン |
◯ |
△ |
◯ |
◯ |
★★★☆☆3点 |
トラネキサム酸 |
◯ |
◎ |
◎ |
◎ |
★★★★★5点 |
4.シミトラブルが起きやすい肌とは?
次にシミトラブルができやすい肌質についてお伝えしていきます。基本的に日本人は色白で皮膚が薄い人が多いので、シミができやすい、もしくはできたシミが目立ちやすい肌質と言えます。
4-1.白くて皮膚が薄い肌
まず最初にシミが起きやすい肌質として考えられるのが色が白くて皮膚が薄いお肌です。色が白い人は色黒の人や普通肌の人と比較して皮膚が薄いので、少しの刺激にも弱く刺激を受けやすい肌質と言えます。そのため紫外線はもちろん摩擦などの刺激にも反応しやすく、メラニン色素の生成が活発になり受けた刺激からシミになりやすいと言われています。
4-2.赤みが出やすい肌
色が白く少しの刺激でも頬に赤みが出やすいタイプのお肌は刺激に弱く、シミができやすいお肌と言えます。自分ではそんなに刺激を与えるつもりではなくても、洗顔後に頬が赤くなりやすい人や、寒い時外の冷気や暖房の温かさが刺激になり頬に赤みが出やすい人は、刺激を受けやすい肌質と言えます。頬が赤くなりやすい人はそれだけ刺激を受けているのでシミの原因であるメラニン色素が生成されシミができやすくなります。また色が白い人はニキビ跡の赤みなども跡に残りやすいため、そこから色素沈着をしてシミになってしまう可能性もあります。
4-3.紫外線を吸収しやすい肌
色が白い人はもちろんですが、もともとお肌の色が地黒で紫外線を吸収しやすいお肌の人は、シミができやすい肌質と言えます。通常、頬が赤くなったり、お肌の色が白い人は刺激に弱くシミができやすいお肌と言われていますが、紫外線を浴びた後に紫外線を吸収し赤くならず、肌の色がすぐに黒くなりやすい人はシミができやすくなります。色黒の人はシミができても目立ちにくいので気づきにくいですが紫外線を多く浴びたらその分シミができる可能性が高まります。
5.シミトラブルが起きた時の対処法
シミは気づいたらできているということが多い肌トラブルです。紫外線を浴びたらその時にすぐ出てくるわけではなく何年も蓄積していき、次に紫外線を浴びたタイミングで出てくることが多いです。ではシミができていることに気づいたらどんな対応をしたらよいのでしょうか?次はシミトラブルが起きたときの対処法をお伝えしていきます。
5-1.紫外線対策をしっかりする
シミの原因の多くは紫外線です。紫外線を何年もかけて浴び続けてきたことにより気づいたらシミができていたということになります。そのため今まで浴びてきた紫外線は蓄積していますが、今後紫外線を浴びないようにケアしていくことが大切です。5年前10年前と比較して紫外線の量は増えてきています。さらに真夏や屋外に行く時だけ日焼け止めを塗って行っても、それ以外の時は日焼け止めを塗らないという人もいます。特に夏以外は日焼け止めは全く塗らないという人は、生活紫外線などを浴びている可能性があるので要注意です。紫外線を多く浴びるであろう真夏ではなくても、海やプールなどに行く時ではなくても、一年間通して日焼け止めだけは必ず塗るようにしましょう。
5-2.美白のスキンケアアイテムを使う
次にシミができた時の対処法としては毎日使うスキンケアのアイテムを美白のものに変えるというのがおすすめです。美白のアイテムは通常の化粧品と比較して、できてしまったメラニンに働きかけてくれたり、お肌の表面が明るくトーンアップするように作られているものが多いです。そのためいつもの化粧品を美白のアイテムに変えたり部分的にシミのあるところに使える美白美容液などもおすすめです。
5-3.皮膚科や美容皮膚科でお薬を処方してもらう
現在皮膚科や美容皮膚科でもシミに対しての治療が進んでいます。従来レーザーでは取りにくかった薄いシミと言われる肝斑に対応できる機械が導入されたり、毎日のスキンケアだけではどうにもならないシミを内服薬と外用薬によって治療していく方法もあります。シミは出てこないように遅らせるケアをすることが大切ですが、お肌の表面に出てきてしまったシミはスキンケアだけではどうにもならないこともあるので、気になるときは皮膚科や美容皮膚科を頼ってみるのも効果的です。
6.シミトラブルにおすすめの化粧品
次はシミトラブルに対しておすすめの化粧品についてお伝えしていきます。美白の化粧品はラインナップが豊富でどのようなものがよいかわからないという人も多いと思います。シミやそばかすが気になる人はぜひ参考にしてみてください。
6-1.美白効果の高い成分が含まれているもの
シミの原因は紫外線と加齢、刺激によりメラニンが過剰に生成される事です。そのためシミを改善したいときやこれ以上は増やしたくない時、予防したい時には美白成分が豊富に含まれているものがおすすめです。特にできてしまったシミを薄くする効果が期待できるビタミンC誘導体や、コウジ酸が含まれているものは有効です。アルブチンやトラネキサム酸が含まれているものは、新しいシミが出てくるのを予防してくれる効果が期待できます。シミは時間がかかってできているので、毎日のスキンケアで使用する化粧品を変えても1日2日で変化するわけではありません。最低でも3ヶ月前後使い続けて効果が実感できるので、美白の化粧品に変えたら3ヶ月は使い続けてお肌の様子を見ていきましょう。
6-2.保湿効果の高いもの
シミの多くは紫外線を浴びることが原因と言われています。紫外線は常に降り注いでいますが、乾燥しているお肌の状態では紫外線をより吸収しやすくなってしまいます。そのため常に水分量が高く、保湿されてるお肌の状態を維持することが大切です。美白効果の高い成分が含まれている化粧水や乳液、クリームやナイトクリームなどを積極的に取り入れていくと効果的です。冬は保湿ケアを念入りにするようになりますが、夏も紫外線やエアコンの空調などで水分が失われやすく、自分で自覚をしていなくても乾燥しやすい状態になっています。そのため、30代以降のシミが気になる世代になってきたらスキンケアのアイテムを一度見直してみるのも大切です。
6-3.部分的にシミ予防に特化した美容液
30代、40代になりシミが気になる世代になってきたら、通常のスキンケアアイテムに加えて部分的にシミ予防や美白効果が期待できる美容液を使い始めるのがおすすめです。美白効果が高いアイテムは、メラノサイトからメラニン色素が過剰に分泌されるのを防ぐ役割を果たしてくれます。シミができやすいお肌は刺激を受けやすく、赤みが出やすいですが、美白美容液は少しの量でも刺激にならずしっかり浸透していくように考えられています。アンチエイジングのスキンケアとしてもオススメなので、今まで美容液を使っていなかった人も、美容液を使い始める時にはシミ・ソバカスに対応した美白美容液を使うのがおすすめです。
7.シミトラブルが気になる時のスキンケア
最後にシミトラブルが気になる時にどんなスキンケアをしたら効果的なのかということをお伝えしていきます。シミは毎日のスキンケアで消せるものではありません。スキンケアを変えても即効性が見えるわけではないので、長い目で見て正しいスキンケアを積み重ねていくことが大切です。
7-1.摩擦を避ける
これはシミが気になっている人は特に意識してほしいポイントです。自分では優しく洗っているつもりでも、どうしてもメイクが落ちなかったり、ザラツキや皮脂が気になる時はごしごし洗ってしまっている可能性があります。クレンジング、洗顔をした後に頬骨の高い位置が赤くなっていたり、頬が温かい感覚があれば刺激を受けている証拠です。毎日行うクレンジングや洗顔はお肌を綺麗にしたくて行うことなので、無意識にでも自分の洗い方が原因で刺激になっていては意味がありません。無意識にごしごしと激しく洗顔をしてしまう可能性があるので、クレンジングや洗顔をする時は落ち着いて頬のお肉が動かない程度の力加減、本当にこれで落ちているのと不安になるぐらいで大丈夫なのでとにかく摩擦を避けて優しく洗うようにしましょう。
7-2.日焼けをしている自覚がなくても沈静や水分補給をする
真夏ではなくても外に出る機会があれば、紫外線を浴びています。真夏の照り付けるような紫外線を浴びた時はパックや念入りなスキンケアをしていても、それ以外の時は特別なスキンケアはしないという人もいます。しかし紫外線を浴びたらその分お肌に蓄積してしまいます。蓄積した紫外線が表面に出てくるかどうかはその後のケアで決まります。外に出た日はその日から2. 3日のケアでその後の肌やシミのでき方が変わってきます。真夏以外でも紫外線対策は1年通して意識していくことが大切です。
7-3.パックやナイトクリームなども取り入れる
シミに気づくときにはお肌の老化が既に進んでしまっている可能性があります。シミはもちろんですが、アンチエイジングケアを意識していくことで、シミ対策の効果も期待できます。パックやナイトクリームなどのアンチエイジングアイテムを取り入れたり高濃度、高保湿の成分が配合されているものは特におすすめです。
8.まとめ
今回はシミトラブルに対する化粧品やスキンケア方法についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?シミは紫外線はもちろん、老化や自分が毎日行っているスキンケアが原因でできてしまう可能性もあります。30代、40代になってシミが気になりだしてきたら集中的なシミ対策をして行くことがおすすめです。まだシミが出てきていない時から意識してケアしていくことでシミトラブルは防ぐことができます。自分のお肌は自分で維持していくようにしましょう。
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