年齢を重ねると共に出てくるお肌のトラブルと言えばシミやシワ。性別に関わらず、男性も女性もシミが濃くなってしまったり、シワが深く入ってしまうことがありますよね。鏡で自分の顔を見るたびに「どうしてここにシミが出来てるんだろう?」「このシワはどうにかならないものか…」と頭を悩ませます。
実は、シミやシワに効果がある化粧品は成分によって変わります。今は美容の分野も進化が早く「美白=ビタミンC」「シワ=コラーゲン」といった図式は過去のものです。
今回は、シミやシワに効く化粧品についてお伝えします。そもそもシミやシワの原因は何なのか、これ以上、シミシワを増やさない為には日頃、どうしたらいいのかについても解説していきます。ぜひ、最後までチェックして下さいね。
<目次>
1 シミ・シワができる原因を徹底解説
1-1 シミの原因
1-2 シワの原因
2 シミ・シワに効く化粧品の成分は?
2-1 シミの場合
2-2 シワの場合
2-3 シミシワ両方に効く
3 シミシワを作らせない為に使いたい化粧品はコレ!
3-1 日焼け止め
3-2 美肌の3要素を抑えた化粧品
まとめ
1 シミ・シワができる原因を徹底解説
まずは、シミシワがどうして出来てしまうのかについてお話していきます。年齢を重ねたから…と諦めてしまうのはまだ早いです!原因だけではなく、シミやシワの種類についても触れていきます。そこまで分かれば、どんな美容成分が自分に必要なのかも自然と分かってきますよ。
1-1 シミの原因
まずはシミが出来てしまう原因についてです。今回は大きく2つに分けて解説していきます。
紫外線・ブルーライト
シミの原因として、真っ先に思い浮かぶのはやはり紫外線ですよね。日中に降り注ぐ紫外線によってメラニン色素が過剰に分泌され、シミができる原因になってしまいます。特に、春に浴びる紫外線は、肌の奥深くまで届き、メラニンの生成を促してしまうので要注意です。
そして、紫外線と同じくらい注意したいのが、ブルーライトです。パソコンやスマートフォンの電子機器から発せられるブルーライトも、シミの原因になるのは知っていましたか?
その理由は、ブルーライトの光の波長と紫外線の光の波長が似た性質を持っているからなんです。先ほども触れたように、紫外線は肌の奥深くまで到達して、シミやそばかすを作る原因になります。すなわち、パソコンやスマートフォンを扱っている間は、室内だろうと夜中だろうと紫外線を浴び続けているのと近い状況になるのです。
このような紫外線やブルーライトによる肌の老化を「光老化」と言います。今や、肌の老化のおよそ8割は光老化が原因と言われています。特にパソコンやスマートフォンは生活必需品となっており、触らない日はないというくらい生活に身近なものです。だからこそ、そのブルーライトによる肌トラブルは、シミだけでなくあとで説明するシワの原因にもなっています。
ホルモンバランス
女性の場合は、女性特有のホルモンがお肌にとっては良くも悪くも影響をします。幸せホルモンと呼ばれるエストロゲンが分泌される期間は肌がツヤツヤになりますが、生理前になると肌の調子が崩れたりするのも、ホルモンバランスが原因です。
例えば、妊娠すると「妊娠性肝斑」といってシミが出来やすくなります。これは、妊娠初期や後期に、プロゲステロンというホルモンが優位に働くことで形成されるからなんです。妊娠期特有のホルモンバランスなので、出産後まもなく薄くなり消えてしまったという方もいます。女性はお腹で子供を守って産むために、自分の体のありとあらゆる機能を使い、子供を産むと言われています。その過程でホルモンバランスが変わり、シミが出来ると言われていますが、子供を産んだ後は、出産前の体にゆっくりと戻って行くので、シミも自然と消えていく人が多いようです。
このプロゲステロンというホルモンですが、閉経期にも優位に働くホルモンなので、妊娠・出産を終えれば安心という訳ではありません。女性は常に、ホルモンバランスによって、肌や体が左右される状況にあります。
1-2 シワの原因
シワの原因は大きく分けて以下の2点です。
・ブルーライト
・乾燥
ブルーライト
先ほどの、シミの原因でも触れたブルーライトですが、シワにとっても大敵です。ブルーライトの波長は紫外線の波長と似ています。特に、肌の奥深くまで到達するUV-Aと似ていることから、肌のハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンを破壊したり、それらの産生を妨げたりします。コラーゲンやエラスチンが破壊されると、シワだけでなくほうれい線や目元のたるみに繋がるので、顔の印象を一気に老けさせます。日常で、何気なく使っているスマートフォンですが、ダラダラとスマートフォンを見てしまう時間が長いと、外でじっとして紫外線を浴びているのと変わらない状況になってしまい、シミやシワの原因を作ってしまうことになります。
乾燥
シワに限ったことではありませんが、肌の乾燥は是非とも、気をつけたいところです。肌は一度、乾燥すると様々なトラブルを引き起こします。特に皮膚の薄い目元や口元は、乾燥性のシワが入りやすい箇所です。
潤いに満ちた肌はイメージでいうと、スポンジのような肌。とても柔らかく、水分を含んでいるので、弾力もあります。一方、乾燥している肌はダンボールのような肌です。とても硬く、中もスカスカの状態。折り目を付けるとすぐには戻らず、折った跡がつきやすくなっています。この折った跡が肌でいうところのシワのようなものです。
乾燥によって、角質肥厚を起こした肌はダンボールのように硬くなりやすく、肌にシワを深く刻みやすい肌質になってしまうので要注意です。
>>>乾燥過敏肌の原因とオススメのスキンケア方法はこちらの記事
また、ここで押さえておきたいのは、シワには種類が2つあるということです。それが乾燥性のシワと筋肉性のシワです。少し詳しく見ていきましょう。
【乾燥性】
肌は乾燥するとシワが入りやすくなります。目元のシワや、頬に出てくるような小さなシワは、乾燥性のものが多く、水分不足やセラミドが不足することによって肌トラブルとして出てきてしまいます。
【筋肉性】
シワの種類で厄介なのが筋肉性のシワです。これは、ほうれい線や眉間のシワが該当します。皮膚の下の筋肉にそって入ってしまうシワで、乾燥性のシワと違い、改善にはかなりの時間が必要になります。
美容医療の世界では、ボトックス注射などで改善を促すようなかなり難易度の高い肌トラブルです。
2 シミ・シワに効く化粧品の成分は?
シミやシワの改善には非常に根気が必要です。だからこそ、効果的な美容成分が入った化粧品を使いたいですよね。ここでは、シミシワに効く化粧品の成分を解説していきます。
2-1 シミの場合
シミに効く美容成分といえば、ビタミンCが有名ですが、今回はそのビタミンCの340倍の抗酸化作用と言われるピクノジェノールという美容成分をお伝えします。
ピクノジェノール
あまり耳にしない成分だと思いますが、肌にとってはとても効果が高い美容成分なんです。紫外線によって出来るシミですが、もう少し詳しくお伝えすると、紫外線を浴びることによって発生した活性酸素が、メラニン色素の生成を促します。この活性酸素は、老化の大敵とも言われており、体や肌をサビさせることで肌トラブルや体の不調を招くと言われています。つまり、この活性酸素を除去することができれば、シミの予防に効果が期待できるのです。
これまでは、活性酸素除去をする働きがあるものとしてビタミンCが有名でしたが、このピクノジェノール はその抗酸化作用がビタミンCの340倍と言われています。桁外れの数値なのでイメージがわきづらいかもしれませんが、シミ予防だけで無くコラーゲンやヒアルロン酸の合成を助ける役割もあるので、肌の潤いを保つことも期待できます。
>>>肌荒れの正しいスキンケア方法はこちらの記事2-2 シワの場合
シワと言えばコラーゲン!というのは有名ですが、じつはセラミドもシワには非常に効果的な成分なんで
す。
セラミド
美肌の条件でもある、セラミド(=細胞間脂質)ですが、このセラミド不足はシワをより深いものにしてしまうので、要注意です。そもそもセラミドというのは、角質層にある細胞と細胞の間を埋めるセメントのような役割を果たします。肌内部の水分が逃げないようにフタをしたり、外部刺激から肌を守ったりする役割があります。
セラミドが不足すると、肌の乾燥を招いてしまい特に皮膚の薄い目元や口元は乾燥小じわが入りやすくなってしまいます。そのような乾燥小じわを防ぐためにも、セラミドをしっかりと補うことが大切です。
>>>マイナス5歳肌になるための毎日のスキンケア方法はこちらの記事
市販で売られているセラミドには、擬似セラミドといって人間がもともと持っているセラミドの成分に似せて作っているものもあります。できれば、セラミド3と呼ばれる、私たちの肌に最初から備わっているセラミドと同じ型のものを選ぶといいでしょう。肌馴染みも良く、シワへの効果も期待できます。
2-3 シミシワ両方に効く
シミシワの両方に効く成分を使って効率良くスキンケアしたい!という場合はプラセンタがオススメです。
プラセンタ
以前はあまり有名ではありませんでしたが、今では化粧品だけでなく内側からのサポートとしてサプリメントで摂るという人も多くいます。このプラセンタはシミシワに悩む人に非常にオススメです。
プラセンタとは、動物の胎盤から抽出された成分のことを言います。馬由来のものや豚由来のものなど、その動物の種類は様々です。なぜプラセンタがシミにいいのかという点ですが、まずプラセンタはシミを作るもととなるチロシナーゼの活動を阻害する働きがあります。
もともとメラニン色素は、このチロシナーゼと結合することでシミを形成していきます。チロシナーゼ無くして、メラニン色素はシミになりえないのです。そこで活躍するのがプラセンタ。プラセンタがチロシナーゼの働きを阻害することで、シミ予防に効果的と言われています。
また、プラセンタはシワにも効果的です。その理由は、プラセンタ自体の線維芽細胞を増殖させる力にあります。肌のハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチン、これらは肌の真皮層に存在し、化粧品によって外から補うことはできません。ですから、自分の肌でコラーゲンやエラスチンを生み出していかなければ、どんどん肌はたるみシワも増えていってしまいます。
しかし、悲しいことに加齢と共にコラーゲンやエラスチンを自分で生み出す力は衰えていきます。そこで活躍するのがプラセンタです。プラセンタには、線維芽細胞を増殖させる働きがあり、コラーゲンやエラスチンだけでなくヒアルロン酸を生み出す力をサポートをしてくれるのです。
プラセンタは、かなり昔から女性の美を支えてきた成分と言われています。しかしまだまだ解明されていないことも多く、今後の美容での働きもさらに期待されている成分です。
3 シミシワを作らせない為に使いたい化粧品はコレ!
ここまで、シミシワに効く化粧品についてお伝えしましたが、本来であればシミシワがこれ以上増えないような肌になれるといいですよね。ここでは、シミシワを作らせないためにはどうしたらいいのか、どんな化粧品を使えばいいのかをお伝えしておきます。
3-1 日焼け止め
日焼け止めはキホン中のキホンだと分かっている方も多いはず。しかし、今アタナが使っている日焼け止めや化粧下地はブルーライトカットのものでしょうか。シミシワが出来る原因を作っているのは日中です。その日中に紫外線だけでなく、ブルーライトカットのものを使い、少しでも予防できると理想的です。
現代社会において、スマートフォンやパソコン無しに生活することなど、ほとんど不可能です。毎日、少しづつ浴びているブルーライトが、2~3年後のシミシワの原因を作っています。今、すぐにシミシワが出来なくなるという訳ではありませんが、少し先の未来の為にも、少しづつ予防を始めましょう。
3-2 美肌の3要素を抑えた化粧品
これについては、シミシワに限ったことではありませんが、肌トラブルを招かない為に、美肌の3要素である「天然保湿因子」「油分(=皮脂)」「細胞間脂質(=セラミド)」をしっかりと整えるよう意識したいところです。肌自体の力が強ければ、様々な肌トラブルに強い肌になりますが、美肌の3要素が欠けた肌だとシミシワなどの肌トラブルが起きやすくなってしまいます。
また、改めてご自身の今のクレンジングや洗顔の方法も見直してみましょう。毛穴汚れを気にするあまり、ゴシゴシと肌を強く擦っていませんか。肌に合っていないクレンジング剤や洗顔料を使うと、肌は乾燥する一方です。一度、乾燥した肌はターンオーバーを送らせて角質肥厚を招くだけでなく、紫外線やブルーライトの影響でダメージを受けやすい肌になってしまいます。
結果としてシワが深く入ってしまったり、シミができやすい肌へと老化をしてしまいます。毎日のスキンケアの見直しこそが、未来のシミシワを防ぐ第一歩になります。
まとめ
今回は、シミシワに効く化粧品についてお伝えしました。シミシワの肌トラブルは、人の見た目年齢を一気に老けさせる肌の大敵です。以前までは、紫外線や乾燥だけがシミシワの原因と言われていましたが、今はブルーライトもかなり注意すべき存在です。紫外線カットのSPFやPA値だけではなく、ブルーライトカットの化粧品を選んでしっかり予防することが、毎日の生活で大事になります。日頃頑張っているスキンケアも、美肌の3要素を整えるアイテム選びや、洗顔方法の見直しなどを行いシミシワを作らない肌作りを行っていきましょう。