ビタミンCというと元気の源、といったイメージはありますが、飲み物や化粧品、サプリメントなど様々なものに配合されています。美白効果はご存知の人も多いと思いますが、他にもアンチエイジングやシミ、シワ、など美容面、健康面に嬉しい効果がたくさんあります。今回は「ビタミンC配合の化粧品」についてお伝えしていきますね。
<目次>
2.化粧品に含まれるビタミンCの効果
2-1. 紫外線の刺激からお肌を守る効果
2-2. メラニン色素の生成を抑制する効果
2-3. 皮脂分泌量を調整し、ニキビを予防する効果
2-4. 毛穴の開きを改善する効果
4.化粧品にビタミンCが必要な理由
4-1. コラーゲンを作る働き
4-2. 体内でビタミンCが合成できないから
4-3. お肌にダイレクトに届けることができる
5.ビタミンC配合の化粧品の種類
5-1. 水溶性
5-2. 油溶性
5-3. 両親媒性
6.ビタミンC効果の高い化粧品
6-1. 化粧水
6-2. 美容液
6-3. シートマスク
1.化粧品に含まれるビタミンCとは?
まず最初に化粧品に配合されるビタミンCにはどんな働きがあるのでしょうか?ビタミンCが配合されている化粧品は、シミ、そばかす、毛穴の開き、くすみ、など気になる肌トラブルの多くに効果的だと言われています。お肌や毛穴を引き締める効果が期待できると言われていて、過剰に分泌してしまった皮脂の量をコントロールし、毛穴を目立たなくする効果があります。シミやニキビ跡、色素沈着の原因となるメラニン色素の生成を抑制してくれるのでアンチエイジングケアをしたい人にもおすすめの成分と言えます。
化粧品のビタミンCとは、一般的にビタミンCやビタミンC誘導体のことを指す言葉です。
2.化粧品に含まれるビタミンCの効果
次に化粧品に配合されるビタミンCの効果をお伝えしていきます。先程「化粧品にふビタミンCとは?」の部分で少しお伝えしましたが、ここではより詳しくご紹介していきますね。
2-1. 紫外線の刺激からお肌を守る効果
紫外線と乾燥はお肌の老化を加速させる原因です。ビタミンCはお肌の水分と皮脂のバランスを整え、お肌のバリア機能を高めてくれる働きがあります。紫外線や日焼けによるダメージからお肌を守り、バリア機能を高めてくれます。日焼け後のお肌の回復にも効果的でパックや化粧水などにビタミンC配合のものを使用するのがおすすめです。お肌を老化させる活性酸素を除去する働きもあるので、積極的に摂ることが美白効果にも繋がります。
2-2. メラニン色素の生成を抑制する効果
ビタミンCには美白効果がとても期待できます。その理由はメラニンの生成を抑制してくれるからです。メラニン色素はあらゆる刺激によって過剰に分泌されやすくなってしまいます。メラニン色素が大量に発生すると、シミやソバカス、くすみ、ニキビ跡、色素沈着などお肌の老化トラブルに繋がってしまいます。紫外線や刺激によって大量に生成されるメラニン色素を無色化したり、メラニン色素の生成を抑制することで美白効果を高めてくれます。
2-3. 皮脂分泌量を調整し、ニキビを予防する効果
皮脂分泌は主に男性ホルモンの分泌が活発になると過剰に分泌してしまいます。ストレスや生理、睡眠不足などによって男性ホルモンが過剰に分泌されてしまうと、大人ニキビができやすくなってしまいます。ビタミンCは男性ホルモンの分泌を抑制し、大人ニキビができるのを予防してくれます。また、ニキビが炎症し赤ニキビや紫ニキビになるとニキビ自体が治ってもニキビ跡になり、そこから色素沈着してシミに繋がってしまうのでニキビの発生を抑制できるのは嬉しい効果です。
2-4. 毛穴の開きを改善する効果
ニキビと同様に、毛穴の開きや黒ずみも紫外線や男性ホルモンの過剰な分泌が原因でおこります。過剰に皮脂が分泌することで皮脂が酸化して黒くなってしまうのです。また、しっかり落とし切れていないメイクの汚れなどが原因で毛穴が開いてしまうことにもなります。ビタミン不足のお肌はキメが荒くなり毛穴が開きやすくなるので、さらに汚れが詰まりやすくなってしまいます。ビタミンCはお肌のキメを整え、引き締める効果が期待できます。過剰に分泌する皮脂量を抑制する働きもあるので、毛穴の黒ずみや開きにも悩んでいる人にはおすすめの成分と言えます。
3.化粧品のビタミンCの成分
化粧品に含まれるビタミンCには主にビタミンCとビタミンC誘導体があります。通常のビタミンはお肌の表面にあるバリア機能を通過することができないためお肌の深部まで浸透することができません。しかし、ビタミンC誘導体は深部まで浸透することができるので、化粧水、美容液、クリームなどに配合し効果を発揮してくれます。ビタミンは酸化するのが早く、化粧品に配合することが難しいとされてきましたが、ビタミンC誘導体にすることで、浸透しやすくなり美白効果が期待できます。
<化粧品に配合されているビタミンC誘導体の表記名>
・リン酸アスコルビルナトリウム(VC-P N a)
・リン酸アスコルビルマグネシウム(VC-P Mg)
・テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-I P)
・パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(A P P S)
・L-アスコルビン酸2-グリコシド
<化粧品に含まれるビタミンCと含有率>
含有成分 |
含有率 |
アスコルビン酸(ビタミンC) |
100% |
リン酸アスコルビル3Na(VC-PNa) |
54% |
リン酸アスコルビル Mg(VC-PMg) |
60% |
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-IP) |
15% |
パルミチン酸アスコルビルリン酸(APPS) |
31☆ |
4.化粧品にビタミンCが必要な理由
ビタミンCはサプリメントや食べ物などでも摂取することができます。しかし、美白効果などを期待するのにはやはり化粧品を使用することが効果的です。次は化粧品にビタミンCが必要な理由をお伝えしていきます。
4-1. コラーゲンを作る働き
ビタミンCは人体にとって重要な役割を果たしてくれています。ビタミンCはもともと病気を予防する薬として発見されましたが、現代ではサプリメントや化粧品として欠かせない成分とされています。お肌の栄養は主にタンパク質からできていますがこの30%を締めるのがコラーゲンです。お肌づくりや血管には重要な成分とされていてコラーゲンを作るために欠かせないのがビタミンCです。ビタミンCがお肌のハリや弾力、血管を作るのに大切な役割を果たしているので、ビタミンCが不足すると血管やお肌のハリが失われてしまいます。
4-2. 体内でビタミンCが合成できないから
人間は体内でビタミンCを合成することができません。そのため食事などから摂取しなくてはいけません。ビタミンC自体はとても酸化に弱く、食事から摂取するビタミンCは体内に留めておくことが難しいので1回に大量に摂取すれば良いわけではなく、定期的に摂取し続けていく必要があります。体にとっても大切な働きを果たしてくれるので、お肌には化粧品から摂取することで美白効果や酸化予防に役立ちます。化粧品に配合されているビタミンCも新鮮な状態で保てるように製造されているものが多いです。
4-3. お肌にダイレクトに届けることができる
ビタミンCは紫外線などの外からの刺激からお肌を守り、トラブルを予防する働きがあります。しかし、体内でも貧血予防や動脈硬化を予防するなどとても重要な役割を果たしています。そのため、食事で十分な量を摂取したとしてもお肌に届けられる量はごくわずかになってしまいます。お肌にビタミンCを届け、美白効果やアンチエイジングケアを期待するにはビタミンC配合の化粧品を使用してダイレクトに必要量を届けることが大切です。お肌に直接塗布することでハリや弾力を維持することができます。ビタミンCの原液を塗っても酸化しやすく効果が期待できないので、ビタミンC誘導体を配合した化粧品を継続して使用していくことがおすすめです。
5.ビタミンC配合の化粧品の種類
次はビタミンC配合の化粧品の種類をお伝えしていきます。
ビタミンC誘導体は、水分に馴染みやすい「水溶性」と、油分に馴染みやすい「油溶性」、そしてその両方の特徴を持った「両親媒性」の3種類があります。ビタミンCは様々なアイテムに配合されていますが、種類によって効果も変わってくるので使い分けるのもおすすめです。
5-1. 水溶性
水溶性ビタミンC誘導体は即効性があるのが特徴です。お肌の馴染みが良くお肌に吸収されやすいのでビタミンC本来の効果が期待できると言われています。もともとビタミンCはとても壊れやすいのが特徴なので化粧品に配合されていても効果を実感するまでに時間がかかると言われていました。しかし、水溶性のビタミンC誘導体が配合されているアイテムはリン酸と結合させることでお肌への吸収率を高めることができます。エイジングケアの化粧水や美白化粧水など化粧水に多く配合されています。
5-2. 油溶性
油溶性ビタミンC誘導体は油分に溶けやすいので、テクスチャーが重く油分が多いクリームや乳液などに配合されていることが多いです。オイルに馴染みやすいのが特徴なのでお肌にハリや弾力を与えます。乾燥から小ジワに繋がりやすいので、年齢を重ねて老化が気になり始めたお肌などに効果的とされています。
5-3. 両親媒性
水溶性と油溶性の両方を合わせ持つ両親媒性のビタミンC誘導体はどちらの特徴も持っています。水にも油にも溶けやすく、話題のビタミンC誘導体と言われています。水油性のビタミンC誘導体よりもお肌に浸透しやすいと言われ、紫外線を吸収するのを抑制する働きが期待できます。水溶性、油溶性のどちらのメリットもあるので化粧水、美容液、乳液、クリームなど幅広く活用されています。ビタミンC配合の化粧品は安定性が悪いとされていますが、両親媒性のビタミンC誘導体も安定性は低いです。
6.ビタミンC効果の高い化粧品
次は、ビタミンCの効果の高い化粧品についてお伝えしていきます。ビタミンC配合の化粧品が気になっている人はぜひ参考にしてみてください。
6-1. 化粧水
化粧水に含まれるビタミンC誘導体は水溶性のビタミンC誘導体が含まれています。化粧水は水分補給、美白、小じわ予防などに効果的です。シミ、シワやアンチエイジング、毛穴の引き締めなど様々な効果が期待できます。紫外線を浴びることで失われてしまうビタミンCを補給しダメージからお肌を守ります。水分が不足するとくすみにも繋がりやすいので化粧水で補えるのは嬉しいですよね。サラッとした使い心地のものからトロッとしたものなど潤いを補給する成分が配合されています。
6-2. 美容液
ビタミンC誘導体が配合された美容液は、美白の化粧品の中でもおすすめです。美容液は美白効果が高く、メラニン色素の生成を抑制する効果が期待できます。トロッとしたテクスチャーが特徴ですが、中には粉末のものもあり、使う直前に液体と混ぜて新鮮な状態で使えるものもあります。シミやソバカスを防ぎお肌の深部まで浸透し、明るいお肌に導いてくれます。
6-3. シートマスク
化粧水や乳液と同様に、毎日のように使いたいのがシートマスクです。シートマスクは化粧水とパック、美容液を同時に浸透させる効果が期待できます。シートマスクは通常のパックよりも手軽に使えてお肌の深部まで栄養成分を浸透させることができます。顔全体に使用するので紫外線や外的刺激が原因で硬くなってしまった角質層を柔くして美白成分をしっかりと届けてくれます。日常的に浴びている紫外線によるダメージからお肌を守ってくれます。
種類 |
おすすめ度 |
化粧水 |
★★★★★ 5点 |
美容液 |
★★★★☆ 4点 |
乳液 |
★★★☆☆ 3点 |
クリーム |
★★★☆☆ 3点 |
シートマスク |
★★★★★ 5点 |
7.ビタミンC効果の高い化粧品の効果的な使い方
ビタミンC誘導体を配合した化粧品のおすすめの使い方は、化粧水や乳液、クリームなどのラインナップを揃えて使うことです。化粧品は同じラインナップで使用することを前提に作られているのですが、例えば化粧水に少ない成分が乳液に配合されていたり、必要な成分が一緒に使うことで補われるようになっています。美白化粧品も同じラインナップで使用するとバランス良く必要な量が補われるようにできています。美容液やパックなどスペシャルケアのものは1点投入でも効果的ですが、毎日使うようなアイテムは同じシリーズ揃えて使うことをおすすめします。
8.まとめ
今回は「ビタミンCの化粧品」についてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?ビタミンCは若返りの効果があるイメージはありますが、化粧品に配合されているものもメラニン色素を生成するのを抑制する効果が期待できます。アンチエイジングをしたい人や、そろそろシミやしわが気になってきたなという人、紫外線を多く浴びている人にはとても嬉しい効果がたくさんありますね!